不妊基本検査 

 治療方針を決めるために、まずは検査を行って不妊原因を探します。月経周期に合わせて、1ヵ月に複数回の受診が必要となります。

女性側の検査

  • 基礎ホルモン検査(血液検査)
  • 【検査時期】月経3~5日目
  • 【予約方法】ホルモン検査のみの場合、予約不要
  •       ※初診の方は、一度受診が必要です。
  • 【費用】約4,000円

基礎ホルモン検査(血液検査)

妊娠に重要な役割をするホルモンの分泌状態を調べます。

【検査方法】血液を採取し、ホルモン分泌状態を調べます。約1週間後に結果が出ます。

検査項目
説 明
LH(黄体化ホルモン) 脳の下垂体から分泌され、卵胞の成熟や排卵・黄体形成を促す。
高値の場合、卵巣機能低下の可能性がある。
FSH(卵胞刺激ホルモン) 脳の下垂体から分泌され、卵巣に働きかけて卵胞の発育を促す。
高値の場合、卵巣機能低下の可能性がある。
エストロゲン(卵胞ホルモン) 成熟した卵胞から分泌され、子宮内膜を厚くし頸管粘液を分泌させる。
卵胞が成熟してくると高値になる。
プロラクチン(乳汁分泌ホルモン) 出産後に脳の下垂体から多量分泌され、乳汁を分泌させる。
非妊娠時に高値の場合、月経や排卵を抑え、妊娠を妨げる。
テストステロン(男性ホルモン) 脳の下垂体から分泌される。
高値の場合、排卵障害の可能性がある。
甲状腺ホルモン
(TSH、FreeT3、FreeT4)
体内の代謝をコントロールし、高くても低くても、月経異常や卵巣機能障害、流産率が高くなるなどの可能性がある。
  • 子宮卵管造影検査
  • 【検査時期】月経終了~排卵前まで
  • 【予約方法】受付または電話予約(受付時間内)
  •       ※オンライン予約はできません。
  •       ※初診の方は、一度受診が必要です。
  • 【費用】約8,500円

子宮卵管造影検査

子宮の形が正常か、卵管に詰まりや癒着がないか、腹腔内へ造影剤が出ていくかを調べる検査です。

【検査方法】膣からカテーテル(細い管)を入れて子宮内に造影剤を注入し、X線で造影剤の広がり方を見ます。卵管を造影剤が通る時に多少痛みがあります。
検査は午前8:30または午後3:10の1日2枠です。月経が始まったら早めの予約をお勧めします。

  • 卵胞発育チェック
  • 【検査時期】月経12~14日目(月経周期で前後する場合あり)
  • 【予約方法】オンライン予約
  • 【費用】約2,500円

卵胞発育チェック

子宮筋腫や子宮内膜ポリープ、卵巣腫瘍の有無などを調べます。排卵前の検査では、卵胞の大きさを測り排卵日を予測します。約20㎜が成熟の目安です。

【検査方法】専用の超音波プローブを膣の中に入れ、子宮や卵巣の状態をモニター画面で確認します。


  • 排卵チェック
  • ヒューナーテスト
  • 【検査時期】排卵日に合わせて性交を行った日、または翌日
  • 【予約方法】オンライン予約
  • 【費用】約3,000円

排卵チェック

きちんと排卵されたかを確認することができます。

【検査方法】専用の超音波プローブを膣の中に入れ、子宮や卵巣の状態をモニター画面で確認します。

ヒューナーテスト

射精された精子が、子宮頸管内までたどりつけたかどうかを調べます

【検査方法】膣内粘液・頸管粘液を採取して顕微鏡で観察し、元気に動いている精子を数えます。

  • 黄体ホルモン検査(血液検査)
  • 【検査時期】超音波検査にて排卵を確認してから5~7日後
  • 【予約方法】ホルモン検査のみの場合、予約不要
  •       ※初診の方は、一度受診が必要です。
  • 【費用】約2,000円

黄体ホルモン検査(血液検査)

着床に必要なホルモンの分泌に異常がないかを検査します。

【検査方法】血液を採取し、ホルモン分泌状態を調べます。約1週間後に結果が出ます。

検査項目
説 明
エストロゲン(卵胞ホルモン) 排卵後の卵巣(黄体)から分泌され、プロゲステロンと共に着床を助ける作用がある。
プロゲステロン(黄体ホルモン) 排卵後の卵巣(黄体)から分泌され、着床を助ける作用がある。低値の場合、黄体機能不全が考えられる。
  • AMH(抗ミューラー管ホルモン)
  • 【検査時期】月経周期のどの時期でも行えます。
  • 【予約方法】ホルモン検査のみの場合、予約不要
  •       ※初診の方は、一度受診が必要です。
  • 【費用】約5,000円(自費)

AMH(抗ミューラー管ホルモン)

卵巣内にどれくらい卵子が残っているかの目安となる(卵巣予備能)。 年齢とともに低下するが、30代を過ぎると個人差が生じる。1ng/ml以下になると 卵子が少なくなっていることを表す。5ng/ml以上になると、多嚢胞性卵巣症候群の疑いがある。

【検査方法】血液を採取し、ホルモン分泌状態を調べます。約1週間後に結果が出ます。


男性側の検査

  • 精液検査
  • 【検査時期】時期に関わらず検査できます。(受付時間内)
  • 【予約方法】精液検査のみの場合予約不要
  •       ※結果を聞く場合、オンライン予約が必要
  • 【費用】約1,500円

精液検査

精液中に元気な精子がどれくらいいるかを調べます。 不妊原因の30~40%は男性因子が占めているため、とても大事な検査です。

【検査方法】禁欲期間を4~5日くらいとり、自宅または院内の採精室にて専用カップに精液を採取します。 精液の量や精子の数などについて顕微鏡を使って調べます。

  • 院内の採精室、自宅での採精も可能です。自宅採精は2時間以内にお持ち下さい。
  • 院内採精希望の方は、受付時間終了30分前までに来院して下さい。(土曜日は12:00まで)
  • 精液を妻が持参する場合は夫の保険証をお持ちください。
  • 精液を夫が持参する場合は夫の保険証と妻の診察券をお持ちください。

お問い合わせ

TEL:025-244-1122

※オンライン予約を行ってください。

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午後受付16:00から18:00
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